超学生

どういう子音でどういう揺らぎでそれをどれくらいの長さにしたいのか。そういった声色を構成する要素のビジョンが一文字ごとに明確に聞こえてきたことが良かったです。また、全体的に本家よりも重心が高くなるようにパート構成・ボーカル処理が調整されていることにも注目したいです。特にこの楽曲では、オク下のハモリを入れない(一部入っている部分もありますが)という選択は勇気あるものだと感じました。しかし、その結果として冒頭に述べたようなメインボーカルの繊細なニュアンスがオク下の倍音によって薄められることがなくダイレクトに伝わってきています。その点が素晴らしい判断だと思いました。